【美容コラム】美は食べ物から作られる!東洋医学が教える食事法

私たちの身体は、いくつもの細胞からできており、その細胞は常に生まれ変わっています。そして、その細胞は、私たちが日々口にしている食べ物から作られています。食べ物にはそれぞれの栄養素や性質を持ち体内はその食べ物を吸収したり、排出したりして様々な影響を受けています。

近年スキンケアなど外側からのケアが重視され、バランスの良い食事への配慮が軽視されつつありますが、私たちの体にとって根本的な土台が食事ということは今も昔も変わっていません。

今回のコラムは、東洋医学から教わる美しさを引き出すための食事指導について紹介します。薬膳の概念から、東洋医学の食事への考え方を詳しく解説して行きます。

このコラムをきっかけに今実践している美容ケアやダイエット、健康法がより効果を発揮できるよう土台となる食事を整えてみましょう!

記事内容
  • 1.薬膳と現代の食事
  • 2.東洋医学の考え方
  • 3.美しさを作る食事の基本
  • 4.当院でできるサポート
  • 4.まとめ

1. 薬膳と現代の食事

昔、食べ物は薬と同じくらいの効能を持つと考えられていました。口にする食べ物をその時の体の状態に合わせ選び、その食材の特性を活かし、体の状態に寄り添った調理法もされていました。こういった食事法を薬膳と言います。

世界中の伝統的な料理がどこでも食べられるようになった今は、体に合わせて食べることよりも「食べたいもの」を選ぶようになったり、社会的に忙しい毎日でレトルト製品や炭水化物メインの食事になった人も多くなり、薬膳食のように食材の特徴や体に合わせて食事をとる人の割合が減ってきています。
また昔に比べ、量産されるようになった農産物は土壌が痩せてしまい、食物に含まれる栄養素の割合が低下していることも研究者により発表されています。

食べ物に困らない時代になった反面、偏った食事や栄養不足が問題となり現代病がふえる今、私たちは、改めて食べ物一つ一つに目を向け、体を労わるような食事とサプリメントの併用が必要な時代を迎えているのではないでしょうか。

2. 東洋医学の考え方

① 三つのバランス

身体の持つ自然治癒力を引き出す東洋医学は、「気」「血」「水」の三つの要素のバランスによって、健康・美容が保たれると考えられています。

ー気ー
「気」は、生命エネルギーや生命力を表す概念で、東洋医学では体内のエネルギーの流れと関連付けられています。健康な人は「気」が適切に流れていますが、不調や疾患は「気」の滞りや不足と関連していると考えられています。「気」は経絡(ツボ)を通じて体内を循環し、臓腑や組織にエネルギー供給を行います。

ー血ー
「血」は、酸素や栄養を運び、体内の組織に栄養を供給する血液の概念です。
健康な体では、充分な量の血液が体内を流れ、皮膚や髪、爪などの健康に影響を与えます。
不足したり、血流が滞ったりすると、肌の不調や貧血の症状などが生じる可能性があります。

ー水ー
「水」は、体内の水分の概念で、体内の潤いを表します。水は体温調節や代謝にも影響を与えます。

これらの要素は、東洋医学の観点から見ると、体内の調和とバランスを保つためにとても重要です。薬膳や東洋医学のアプローチは、これらの要素を調整し、美容や健康をサポートする方法に焦点を当てています。

② 食養生(五性・五味)

<五性>
身体を温める、冷やす、という働きを表すもの。「寒性」「涼性」「温性」「熱性」また、寒熱のどちらにも属さない「平性」の5つに分けられます。

ー熱性・温性ー
身体を温める食材で、気・血の流れを良くしたり、新陳代謝を高めたりする働きがあります。
寒い時期や冷え性の人、疲れやすい人などに。
しょうが、ねぎ、にんにく、玉ねぎ、にら、しそ、よもぎ、シナモン、紅花、唐辛子、桃、胡桃、かぼちゃ、鶏肉、羊肉、牛肉、さけ、あじ、えび、もち米、酒類、紅茶、黒砂糖

ー平性ー
冷やし過ぎず、温め過ぎず、寒熱どちらにも属さない穏やかな食材。
常食に適していて。虚弱体質の人・病後・高齢の人などにも安心です。
とうもろこし、山芋、じゃがいも、キャベツ、もやし、人参、黒きくらげ、クコの実、小豆、大豆、ごま、ぶどう、りんご、豚肉、いか、うるち米

ー涼性・寒性ー
体内の余分な熱を冷まし、身体を冷やす食材。
ほてり、のぼせなどがあるときに。
きゅうり、セロリ、トマト、苦瓜、大根、ほうれん草、れんこん、緑豆、なす、スイカ、梨、バナナ、あさり、しじみ、わかめ、豆腐、そば、緑茶、はと麦、白砂糖

旬の食材は、その季節の特性に合った性質を持っており、例えば、夏のきゅうりやトマトは涼性・寒性の性質によって体を冷やしてくれます。

<五味>
五味は、食材の味を五つのカテゴリに分類します。

辛味: 発汗作用があり身体にこもった熱を出す。風邪のとき
   冷え性、ストレス、風邪の初期症状に

甘味: 滋養の働きがあり疲労回復を促す。痛みを緩和させ精神の緊張を和らげる
   疲れ、虚弱体質、胃痛、頭痛などに

酸味: 筋肉などを引き締める作用があるので汗や、尿の出すぎを防ぎエネルギー放出を防ぐ。
   頻尿、下痢、発汗、せきなどに

苦味: 余分なものを取り去る働きがある。熱を冷まし、炎症を抑え鎮静の手助けもする。
   発熱、皮膚湿疹、イライラ、のぼせなどに

塩味: 利尿作用を促し、しこりを軟化させるはれを抑える
   リンパ腺、甲状腺のはれ、乳腺症、子宮筋腫などに

体のバランスを保つために、食事にこれらの五味を組み合わせることが重要です。例えば、甘味はエネルギーを供給するために重要であり、苦味は体内の過剰な熱を冷ますのに役立ちます。

3. 美しさを作る食事の基本

現代の食事では、塩分・糖分・炭水化物の過剰摂取や、水分不足が目立ちます。
以下の項目を確認しながら食事を考えてみましょう!

①今日の体調チェック
体は冷えてないか、なんらかの症状を感じていないか、精神的変化があるかなど自分の状態を確認しましょう。

②体の巡りはいいか?
今日摂取した水分量・末端の冷えの確認・呼吸の深さなどに応じて、水分調整・食事調整・運動調整を行いましょう。

③五性の確認
①・②で確認したご自身の状態に合わせて、食材を選んでみましょう。

④五味の確認
①・②で確認したご自身の状態に合わせて、調理法を工夫してみましょう。また、スパイスや薬味を足すことでより効果的に作用します。

・・・・・・

◻︎忙しい時はお味噌汁の具材を変える、薬味を足すなどでもOK
◻︎副菜・主菜を上記のように選び、炭水化物は摂りすぎないよう意識しながらも毎日適量をとって行きましょう
◻︎からだを作るタンパク質は必ずしっかり摂りましょう!ビタミン・ミネラル・鉄分が不足しそうな場合は、サプリメントから補うことも大切です

4. 当院でできるサポート

当院では、痛みや不快感の症状を改善するのはもちろんですが、その症状が再発しない体づくりまでサポートしています。整骨・鍼灸によって身体の巡りを整え、トレーニングやリハビリ、今回のような食事指導で、患者さんの状態にあったプログラムを提案します。

また、美容鍼やフェイシャル、ダイエットプログラムも充実しています。それぞれ美容的アプローチを行いますが、土台となる健康を底上げすることが最も大切ですので、美容効果がしっかり発揮されるよう、健康的な面でのアプローチも同時に行います。

さらに、年に一回オンライン美容セミナーも行い、ダイエットや美容面で最も重要な解剖学的知識から、生活習慣指導、トレーニングやスキンケア・メイク・食事指導までのトータルビューティを資格保持者が解説します。

↓今年も開催↓

【開催日程】

2023年11月3日15:00〜16:00
「ボディ編」

2023年11月5日15:00〜16:00
「フェイス編」

【場所】ZOOMにて生配信・オンデマンド後日配信 (年内視聴可能)

【料金】4,400円

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まとめ

美容は健康あってこそ、より輝きます。毎日行う食事だからこそ、ひと工夫するだけで、心も体も大きく変化して行きますので、ぜひ今回お伝えした方法を実践してみてください🎵

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