首・顔・目に効く!胸鎖乳突筋ストレッチ&セルフケア【動画ガイド付き】
その不調、実は「胸鎖乳突筋」が関係しているかも?
「肩こりが取れない」「目の奥が重い」「最近フェイスラインがぼやけてきた」――そんなお悩み、ありませんか?

こうした症状の原因として意外と見落とされているのが、「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」という筋肉。耳の下から鎖骨へと斜めに走るこの筋肉は、首・顔・目・呼吸・自律神経にまで広く関係する、とても重要な存在です。
それでいて、普段のマッサージやストレッチではなかなかケアされにくい“盲点”でもあります。
胸鎖乳突筋とは?
胸鎖乳突筋は、首を回したり傾けたりするときに働く大きな筋肉です。さらに、深呼吸の補助や、顔の輪郭を形作る筋肉とも連動しています。
この筋肉が硬くなると、次のような問題が起こりやすくなります。
- ・首のこり・可動域の制限
- ・肩・背中の張り
- ・浅い呼吸・自律神経の乱れ
- ・フェイスラインのたるみ・むくみ
なぜ胸鎖乳突筋は固まりやすい?その理由と不調のメカニズム
現代の生活では、PC作業・スマホ操作・ストレスなどによって、無意識に首まわりに力が入る場面が増えています。これが、胸鎖乳突筋の慢性的な緊張につながります。
1.自律神経が乱れやすくなる

胸鎖乳突筋の緊張は、首を走る交感神経幹を刺激し、自律神経の乱れを引き起こす原因になります。これにより、心拍数の上昇や呼吸の浅さ、不安感、消化不良、不眠などの不調が現れやすくなります。
また、胸鎖乳突筋は呼吸補助筋でもあり、ストレス時に過活動となることで副交感神経の働きを妨げ、身体が常に緊張状態に。さらに、この筋肉にできるトリガーポイントは頭痛やめまい、耳鳴り、集中力低下を引き起こすことがあります。
2.眼精疲労・めまいの原因に
長時間の画面作業で目が疲れると、首にも影響が波及し、胸鎖乳突筋が硬くなり、目の奥の痛み・ピントのぼやけ・ふらつきなどの症状を引き起こす可能性があります。
3.フェイスラインの崩れ・むくみ

https://igakukotohajime.com/2021/11/25/リンパ節の触診/より
美容面で見逃せないのが、リンパの流れと顔の印象への影響です。胸鎖乳突筋の周辺には重要なリンパ節が集中しており、筋緊張によりリンパの流れが阻害されると、
-
- ・顔全体がむくみやすくなる
- ・二重あごが目立ちやすくなる
- ・ほうれい線が深く見える
など、加齢感につながる悩みも引き起こされやすくなります。
【動画で実践】胸鎖乳突筋のセルフストレッチ&マッサージ
気持ちよく伸びていると感じる程度で止めましょう。強い痛みやしびれがある場合は無理せず専門家に相談を。首はデリケートな部位のため、安全を第一に。
胸鎖乳突筋は、体調や外見にまで影響を与える重要な筋肉です。日々のセルフケアでこの筋肉をすっきりと整えることで、心身ともに軽やかさを取り戻しましょう。
<<< ブログTOPに戻る