背中バキバキ!デスクワーク症状の原因は一体どの筋肉から?

デスクワークをしていると背中がバキバキして不快な感覚を抱えることはありませんか?この背中の症状の正体とは一体何でしょうか?
このコラムでは、デスクワークが背中の症状を引き起こす理由や、背中の筋肉の役割、デスクワークとの関連性について詳しく解説します。また、背中のバキバキ感の正体やコリや痛みの根本的な原因にも迫ります。より快適なデスクワーク環境を築くために是非参考にしてください。

記事内容
  • 1.背中のバキバキ感の正体
  • 2.背中の筋肉の解剖学的な理解
  • 3.予防とケア

1.背中のバキバキ感の正体

みなさんは「背中のバキバキ感」を1度は体験したことがあるのではないでしょうか?特に、デスクワークをしている方や、受験期に、集中的に机に向かっている学生、研修中などで座っている時間が長い方によく起こる症状です。

背中の凝った感覚や痛み、体を捻ったときにバキバキ背骨が鳴ったり、ひどい場合は背中から首にかけて激しい痛みが出る場合もあります。

このような症状の原因となる筋肉はどこなのか、そしてどうして症状が現れるのかみていきましょう。

○デスクワークが背中症状の原因となる理由

デスクワークを行っている方々の中には、背中のコリや痛みといった症状に悩まれている方が多いです。では、デスクワークが背中のコリや痛みの症状の原因となる理由は何でしょうか?

①長時間同じ姿勢を続けること
デスクワークでは、長時間同じ姿勢で座り続けることが多くあります。この状態が続くと、背中の筋肉が緊張し、血行が悪くなります。結果として、筋肉の緊張や痛みが生じることがあります。

②姿勢の悪化
デスクワークでは、姿勢が崩れる傾向があります。特に、前かがみの姿勢や背中を丸める姿勢は、背中の筋肉に負荷をかけ、コリや痛みを引き起こす可能性があります。

③筋肉の衰弱
デスクワークでは、背中の筋肉があまり使われないため、筋肉の衰弱が進むことがあります。筋力の低下は、背中のサポート機能を弱め、コリや痛みの原因となる可能性があります。

④ストレスと緊張
デスクワークは、集中力を要する作業やストレスを伴うことがあります。ストレスや緊張は、筋肉の緊張を引き起こし、背中の症状を悪化させる要因となることがあります。

以上が、デスクワークが背中のコリや痛みの症状の原因となる主な理由です。

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そして、この原因の背景のほとんどに「筋肉負荷=筋緊張」があります。

筋肉の緊張によって、凝ったり痛くなる理由は一体なんでしょうか?
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○コリや痛みの根本的原因

人体の筋肉は神経の信号によって制御されています。緊張やストレスが生じると、交感神経が活発化し、体内にストレスホルモンが分泌されます。これにより、筋肉にはさまざまな反応が生じます。

❶神経の興奮
緊張やストレスによって神経が興奮し、筋肉に対して過剰な信号を送ります。この結果、筋肉が過度に緊張し、血流の制限・筋繊維に微小な損傷・筋肉の疲労を起こし、凝りや痛みが生じることがあります。

❷血流の制限
緊張やストレスによって血管が収縮し、血液の流れが制限されることがあります。筋肉は酸素や栄養を必要としますが、血流が制限されるとこれらが不足し、筋肉が固まったり痛みを感じることがあります。

❸筋肉の収縮
緊張やストレスが持続すると、筋肉が長時間にわたって収縮し続けることがあります。これによって筋肉が疲労し、硬くなります。硬直した筋肉は十分な柔軟性を持たず、痛みやコリを引き起こすことがあります。

❹筋肉のバランスの崩れ
緊張やストレスによって、筋肉のバランスが崩れることがあります。特定の筋肉が過剰に緊張する一方で、他の筋肉は弱まったり伸びにくくなったりします。この不均衡な状態が背中の凝りや痛みを引き起こすことがあります。

緊張が筋肉の緊張を引き起こして凝ったり痛くなるのは、神経の反応や血流制限、筋肉の収縮、筋肉バランスの崩れなどが相互に影響し合う結果として現れるためです。

症状はと原因は様々にありますが、まずは、「どんな症状」「どこに症状」を感じるかと、自身の生活を振り返った時に思い当たる「原因」を参考に対処法を考えましょう。症状がひどい場合はまずは整骨院・鍼灸院受診をお勧めします。デスクワークを行う際には、適度な休憩やストレッチ、姿勢の改善などを心がけることが重要です。

2.背中の筋肉の解剖学的な理解

○各筋肉の役割/デスクワークとの関連性

①大円筋
大円筋は背中の広範囲に広がる大きな筋肉で、腕の引き寄せや回転などの動作に関与します。デスクワークでは、マウス操作やキーボード入力などで大円筋が使用されます。

②中広背筋
中広背筋は背中の中央部に位置する筋肉で、肩甲骨の引き寄せや背中の姿勢制御に関与します。デスクワークでは、背筋を伸ばすために中広背筋が働きます。

③上広背筋
上広背筋は背中の上部に位置し、肩甲骨の引き上げや首の後ろへの曲げに関与します。デスクワークでは、肩や首を使った動作や姿勢の維持に上広背筋が働きます。

④小円筋
小円筋は大円筋の下に位置し、背中の下部を覆う筋肉です。腕の引き寄せや肩の内外回旋に関与します。デスクワーク中でも、腕の動作や肩の安定に小円筋が関与します。

⑤脊柱起立筋
脊柱起立筋は背骨に沿って走る筋肉群で、背中全体を支える役割を果たします。デスクワーク中でも、背筋を伸ばし続けるために脊柱起立筋が働きます。

これらの筋肉は、デスクワークによって長時間同じ姿勢を続けたり、特定の動作を繰り返したりすることで緊張しやすくなります。

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3.予防とケア

 背中にコリや痛みを感じやすい生活を送っている方は、以下の方法を実践してみましょう!

①適切な椅子とデスク
快適な椅子とデスク環境は背中の負担を軽減するために重要です。背もたれのある椅子を選び、座面の高さや奥行きを調整して自分に合ったポジションを見つけましょう。また、デスクの高さやキーボードとモニターの位置も自分に合った姿勢を保てるように設定しましょう。
また、良い姿勢はどんなポジションなのかも理解しておくことが大切です。

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②適度な休憩とストレッチ
長時間のデスクワークでは、定期的な休憩とストレッチが必要です。毎時間ごとに数分の休憩を挟み、起き上がって歩いたり、背伸びや肩回しのストレッチを行いましょう。これによって血液循環が促進され、筋肉の疲労やこりを緩和できます。

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③エクササイズを取り入れる
必要な時に必要な筋肉を使えるようになることや、良い姿勢を維持しやすい体に整えることが大切です。

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④環境の工夫
快適な環境を整えることも重要です。デスク周りの整理整頓や適切な照明の確保、快適な温度と湿度の維持など、働きやすい環境を整えることでストレスを軽減し、背中の負担を軽くすることがでます。

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症状は、自身の生活からくるものがほとんどです。自分自身と体についてしっかり向き合い快適な生活を目指していきましょう!

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