枕診断とは
当センターでは、深い眠りを再現することにより、頭痛、めまい、耳鳴り等の不定愁訴の改善や、睡眠の質を上げることにより、疲労をしっかりケアして肩こり、腰痛等の生活習慣病の予防を図っております。
独自の枕診断システムは、呼吸と嚥下のリハビリの技術(井上 登太医師)と聴診器ワーク(アメリカ製リットマンモデル)により、クライアントの方の正しい枕の高さをご提案いたします。
眠りが浅くなってしまう人の原因
眠りが浅くなる原因の一つは、胸鎖乳突筋の緊張です。胸鎖乳突筋は、首と胸部の間に位置し、呼吸に重要な役割を果たしています。正常な状態では、この筋肉はリラックスし、呼吸に制限をかけません。しかし、寝ているときに胸鎖乳突筋に緊張が生じると、次の問題が生じます。
- 呼吸の制限
- 睡眠の質の低下
胸鎖乳突筋の過度の緊張は、呼吸の自由な流れを妨げることがあります。これにより、呼吸が浅くなり、酸素供給が不足する可能性があります。
胸鎖乳突筋の緊張による呼吸の問題は、睡眠の質を低下させる要因となります。深い眠りに到達するのが難しくなり、眠りが浅くなります。
質の良い睡眠とは
理想的な睡眠時間は通常7時間と言われていますが、睡眠の質が重要です。睡眠中には2つ(ノンレム睡眠とレム睡眠)の主要なステージが交互に現れます。
ノンレム睡眠は、脳が休む時間です。この睡眠ステージは深い睡眠で、体が回復し、成長ホルモンの分泌がピークに達します。入眠後の最初の3時間がこのステージで、睡眠が最も深いとされています。
レム睡眠は夢を見るステージで、脳が活発に働きます。レム睡眠は夜明けに向かって出やすく、ノンレム睡眠と交互に繰り返されます。
しかし、夜更かしをして明け方まで起きていると、レム睡眠がノンレム睡眠のピークとぶつかる可能性があります。これにより、ノンレム睡眠の時間が減少し、成長ホルモンの分泌が妨げられることがあるため、注意が必要です。
要するに、深いノンレム睡眠の時間が大切で、成長ホルモンの分泌がピークに達する入眠後の最初の3時間を逃すことなく、質の高い睡眠を確保することが重要です。規則的な睡眠スケジュールを守り、健康な生活習慣を築くことで、質の高い睡眠をサポートできます。
成長ホルモンは、深い眠りで分泌される
深い眠りのノンレム睡眠は4段階に分かれ、睡眠段階1の比較的浅い睡眠から、4の最も深い睡眠までがある。睡眠段階4の最も深い睡眠が出現する入眠3時間までの間に、成長ホルモンの分泌は最も高まります。
診断のポイント
枕診断のポイントとしては大きく3つ挙げられます。
- 頭の位置による胸鎖乳突筋の緊張と弛緩の確認
- 安静呼吸時の上部胸郭の呼吸音の確認
- 努力呼吸の横隔膜動きの確認
頭の位置が胸鎖乳突筋の緊張と弛緩に影響を与えることがあります。胸鎖乳突筋は、首と胸部の結びついた筋肉で、姿勢や頭の位置によってその状態が変化します。
健康な呼吸音は、吸気と呼気の間で一定のリズムを持ち、一様で均等な強弱を持つことが期待されます。不規則な音や異常な音が聞こえる場合は睡眠時の呼吸に影響します。
努力呼吸の場合、横隔膜の動きが重要です。横隔膜は、呼吸の際に重要な役割を果たす筋肉で、呼吸の深さと効率に大きな影響を与えます。
当センターでは上記3点を確認し、クライアントの方にも判り易いように、1.2.3を共に確認していただきます。最終的に最適な枕の高さをご確認していただきます。枕の必要な方は当センターにもご用意しております。
※最初はこちらでバスタオルを使用した調整方法をお教えいたします。
枕診断の様子と結果について
今回はクライアント枕診断の様子と末梢血流循環を測定しました。枕が適合している場合と不適合の場合、末梢血流循環にどのような影響を与えるかを調査しました。
不適合の場合の末梢血流循環(1.5㎝の枕診断)
診断の結果、呼吸が苦しく安静・努力呼吸共に低下しました。この枕は不適合であるということがわかりました。高さの合わない枕では、呼吸が苦しく安静・努力呼吸共に低下します。また、動脈の血量も低下します。これにより、体の一部に適切な酸素や栄養素が供給されず、末梢血流が悪化します。結果として、体の修復や再生が妨げられ、睡眠の質が低下する可能性があります。
適合した場合の末梢血流循環(6㎝の枕診断)
呼吸が楽になり安静・努力呼吸共に向上し、動脈の血量が向上しました。この枕が適合だと言えます。これにより、体の各部位に酸素や栄養素が効率的に供給され、体の修復や再生が促進されます。
快適な睡眠環境が整い、深いノンレム睡眠の段階4で成長ホルモンの分泌が最大限に高まる可能性があります。
メディカルジャパンの安眠ケア
胸鎖乳突筋の緊張を緩め呼吸を楽に行うケアになります。今日から試して、胸鎖乳突筋の緊張を和らげ、深い眠りをサポートしましょう。
専門家の声
私が「メディカルジャパン立川」を知ったのは、インターネットのホームページ上からです。様々な施術を行っており面白そうでしたので、一度専門家の立場として見学に伺いました。
見学の際に枕診断を受けまして、少しの高さでの呼吸の入りの違いと、首の楽な感覚に驚きを感じ、ここで勉強したいと入職を決意しました。実際現在私も診断しておりますが、クライアントの方によって千差万別であり、またそれをお知らせできることに幸せを感じております。
私自身もいろいろなところで勉強してきましたが、当センターの枕診断は心から自信を持っておすすめ出来ます。
当センターには年間約4万人の方が来院されます。様々な症状の方が来院されますが、ほとんどの方が、お持ちの背景(生活習慣、社会環境、家庭環境、からだの癖、筋肉や骨格の改善、血流改善)等を変える事により、かなりの方が改善・解決に向かいます。
からだのメンテナンス・予防ほど、大切なものはありません。
当センターは、日本予防医学会に所属して、常に研鑽いたしております。些細な事でもどうぞご相談くださいませ。