もしかして若年性更年期?!

若年性更年期障害は、一般に45歳未満の女性に見られる症状で、更年期に典型的な症状が早い年齢で発生する状態を指します。
これは、卵巣の機能が早期に低下し始めることによって引き起こされることがあります。この状態は、早発卵巣不全(POF)または早発閉経とも呼ばれることがあります

⚫︎主な原因

若年性更年期障害の原因は多岐にわたりますが、以下のようなものがあります

1.遺伝的要因: 家族歴が影響を与える場合があります。
2.自己免疫疾患: 体が誤って自身の組織を攻撃し、卵巣が損傷する場合があります。
3.外科的介入: 子宮や卵巣の手術が原因で発生することがあります。
化学療法や放射線療法: がん治療が卵巣機能に影響を与えることがあります。
4.典型的な症状
若年性更年期障害の症状は、一般的な更年期の症状と似ていますが、以下のようなものがあります

月経不順や月経の停止
潮熱
夜間の発汗
性欲の減退
膣の乾燥
気分の変動
集中力の低下等

診断と治療

若年性更年期障害の診断は、患者の症状、家族歴、血液検査(特にFSHレベルの測定)を基に行われます。治療は、症状の管理と将来的な健康リスク(例えば、骨粗しょう症や心血管疾患)の予防に焦点を当てています。

ホルモン補充療法(HRT): エストロゲンとプロゲステロンのレベルを補うことで、症状の軽減と長期的な健康リスクの低減を目指します。

生活習慣の変更: 健康的な食事、定期的な運動、禁煙、ストレス管理などが含まれます。

サプリメントと代替療法: カルシウムやビタミンDの補給、ハーブ製品などが症状の管理に役立つことがありますが、使用する前に医師と相談することが重要です。

若年性更年期障害は身体的な健康だけでなく、心理的な健康にも影響を与えることがあります。

⚫︎鍼灸での効果は?

1. 潮熱と夜間の発汗
鍼灸は体の自然な冷却メカニズムを調節するのに役立ち、内分泌系のバランスを改善することで潮熱と夜間の発汗を軽減

2. 月経不順や月経の停止
鍼灸はホルモンバランスを調整し、月経周期を正常化するのに有効であるとされています。これは、血流を促進し、卵巣機能をサポートすることで、月経周期の規則性を改善することができます。

3. 性欲の減退と膣の乾燥
鍼灸は性ホルモンのレベルを調節し、性欲の減退に対処するのに役立つとされています。また、血行を改善することで膣の乾燥を軽減し、性的快適性を高めることができます。

4. 気分の変動と集中力の低下
鍼灸はストレスと不安を軽減し、気分の安定に寄与します。これは、鍼治療がエンドルフィンの放出を促進し、体のリラックス反応を高めるためです。また、集中力と認知機能を改善する効果があるとも考えられています。

診断と治療における役割
若年性更年期障害の診断は医師による臨床評価に基づきますが、鍼灸は症状の管理に役立つ補完療法として検討されることがあります。

鍼灸が効果的であるとするエビデンスは増えていますが、その効果は個人によって異なり、また、従来の治療と組み合わせて最大の効果を発揮することが多いです。
ぜひ一度ご相談ください!

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