慢性腰痛を根本改善!原因・姿勢の歪み・鍼灸と超音波治療で再発予防
1. 慢性腰痛に悩む方が増えている背景
腰の痛みは「日本人の国民病」と言われるほど多くの人が抱えています。
オフィスが多い地域では、長時間のデスクワークや通勤、立ち仕事などで腰に負担をかけている人が少なくありません。
「朝起きたときから腰が重い」
「病院で異常はないと言われたのに痛みが続く」
「湿布やマッサージで楽になるけどすぐ戻ってしまう」
このような声はとてもよく聞かれます。
実は、腰痛は骨や関節の異常だけでなく、筋肉・姿勢・生活習慣・ストレスといった複数の要素が関係していることが多いのです。
2. 慢性腰痛とは?
「慢性腰痛」とは、3か月以上痛みが続く腰痛のことを指します。
ぎっくり腰のような急性の腰痛は数日〜数週間で改善することが多いのに対し、慢性腰痛は一度症状が出ると長引きやすく、自然には治りにくいのが特徴です。
厚生労働省の調査によると、日本人の約8割が生涯で一度は腰痛を経験すると言われています。
その中でも「原因が特定できない腰痛(非特異的腰痛)」が大部分を占めています。
「骨には異常がない」と言われても痛いのは、筋肉や姿勢、生活習慣が原因になっていることが多いからです。
3. 慢性腰痛の原因
慢性腰痛はひとつの原因で起きるのではなく、複数の要因が重なり合って生じます。
①姿勢の乱れ
姿勢が悪いと腰への負担が増えます。
・猫背では背中が丸まり、骨盤が後ろに傾くことで腰の筋肉が引っ張られ続けます。
・反り腰では腰椎の関節や椎間板に強い圧力がかかります。
・骨盤の歪みがあると体全体のバランスが崩れ、特定の部分に負担が集中します。
「姿勢が悪いだけで腰痛?」と思うかもしれませんが、毎日同じ姿勢で何時間も過ごすことで小さな負担が積み重なり、それが慢性的な腰痛へとつながっていくのです。
②筋肉や筋膜の硬さ
長時間同じ姿勢を取っていると筋肉が固まり、血流が悪くなります。
さらに、筋肉を包む「筋膜」という膜が動きにくくなり、滑らかに動けなくなります。
これを「筋膜の癒着」と呼びます。
筋膜が癒着すると、動かすたびに違和感や痛みが出やすくなり、「こりがとれない」「重だるい」といった症状を引き起こします。
③神経の過敏化
痛みが長期間続くと、脳や神経が「痛みを覚えてしまう」ことがあります。
その結果、本来なら痛くない刺激でも痛みを感じてしまう「過敏な状態」に陥るのです。
④生活習慣やストレス
運動不足で筋肉が弱る
睡眠不足で体の回復が追いつかない
精神的なストレスが筋肉の緊張を強める
こうした生活の積み重ねも、慢性腰痛を悪化させます。
4. 姿勢と腰痛の深い関係
姿勢が悪いと、筋肉や関節が本来の役割を果たせなくなり、腰への負担が増えます。
例えば、猫背になると腰の筋肉が常に引っ張られ、反り腰では腰椎の関節に過度なストレスがかかります。
◆自分でできる姿勢チェック
壁に背をつけて「頭・肩・お尻・かかと」が全部つきますか?
横から見たときに「耳・肩・腰・膝・くるぶし」が一直線になっていますか?
これができない場合、腰痛のリスクが高いサインです。
「痛い部分だけを治療する」のではなく、姿勢を改善することで根本から腰痛を防ぐことができます。
姿勢を整えると筋肉への負担が減り、再発予防にもつながります。
5. 鍼灸でできること
鍼灸は、世界保健機関(WHO)でも「腰痛に有効」と認められています。
鍼でツボや筋肉を刺激 → 血流が改善され、こりがほぐれる
脳から「痛みを抑えるホルモン(エンドルフィン)」が分泌される
自律神経が整い、体全体のバランスも良くなる
薬や湿布で改善しなかった腰痛でも、鍼灸で楽になるケースは数多くあります。
6. 超音波治療でできること
超音波治療は、1秒間に数百万回の振動を体に与える治療法です。
◆効果
深部を温めて血流を改善
炎症や腫れを抑える
筋膜の癒着をはがす
慢性腰痛は「深い筋肉」が固くなることが多いため、超音波の振動が奥まで届きやすいのが強みです。
7. セルフケア
・骨盤を立てて座る
・1時間に1回は立ち上がる
・腸腰筋や太もも裏のストレッチ
・プランクやブリッジで体幹を強化
慢性腰痛に悩んでいる方は、姿勢評価・鍼灸・超音波を組み合わせた治療を受けることをおすすめします。
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