歯肉炎も口内炎の1つです
誰しもが1度は経験したことがあるのではないでしょうか?
口内炎は口の中・周囲の粘膜に起こる炎症の総称です。主に頬の内側や歯ぐき、舌にできやすく、唇や口蓋、のど周辺にできることもあり、部位によって名称が異なる場合もあります。多くの場合は痛みがありますが、稀に、痛みを伴わない場合もあります。
原因
バランスの良い食事は不可欠ですが、中でもビタミンB2、ビタミンB6の不足は口内炎を引き起こしやすくなります。ビタミンB群は単体では効果を発揮しにくく、相互に助け合いながら働きます。現在は多くの日本人がビタミンB1不足だと言われています。
3大栄養素の代謝を補助し、粘膜など細胞の再生
タンパク質代謝を補助し、免疫機能向上や皮膚抵抗力の増進
糖質やアルコール代謝に関係し、神経活動の正常化を促す
口内の洗浄、抗菌だけでなく、粘膜の保護や修復する役目がある唾液は、口内を正常に保つためにも重要なのです。口の中に傷ができた場合、唾液の分泌が少ないと細菌を洗い流せず増殖。口内炎ができてしまいます。
抗生物質の長期服用などで口内の常在菌バランスが崩れると、口内炎が起こりやすくなります。
界面活性剤など、成分により刺激を受け、炎症を起こす場合があります。
症状とメカニズム
大きさや程度、痛み具合などさまざまです。
予防法
バランスの良い食事とは?摂取すべき栄養素
口内炎予防や、治癒促進にはビタミンB1、B2、B6は必須ですが、皮膚粘膜を構成するコラーゲンの生成にはタンパク質、ビタミンC、鉄が不可欠です。 さらに、免疫力の維持、向上やストレス軽減などに効果的なビタミンAも併せて取り入れるようにしましょう。
豚肉、ごま、ホウレンソウ、豆類、アジ、サバ
レバー、うなぎ、サバ、イワシ、海藻、卵、大豆製品
レバー、牛乳、チーズ、魚の赤味、じゃがいも、バナナ
ピーマン、ブロッコリー、いちご、ケール、レモン、キャベツ
レバー、にんじん、ホウレンソウ、カボチャ、卵
対策
- 休息
- 口内を清潔に保つ
- 消化の良い食事
- ビタミンB群の摂取
- 薬の利用
- 塗り貼り薬、内服薬等
- 医療機関の受診
一般的に口内炎は耳鼻咽喉科が専門とされていますが、歯科(口腔外科)、耳鼻咽喉科、内科、皮膚科でも受診できる場合があります。治療法は主に、症状緩和の対症療法となります。原因がはっきりしているヘルペス性口内炎やカンジダ性口内炎の場合は、抗菌剤やウィルスの増殖を抑える薬を使用します。病院(主に歯科)によっては、レーザー治療を実施しているところもあります。
早期受診・治療が望ましい場合
- 症状が改善しない状態が2週間以上続いている
- 口の中全体や、唇など炎症が広く進行している
- 口内炎の周囲が硬くなり出血が見られる
- 口内炎だけでなく、発熱や倦怠感がある
- 何度もくり返しできやすい
- 複数の小さな口内炎が1カ所に集中してできている
口内炎の種類
口内炎には、軽度から重度まで症状により分類され、それぞれ病名がつけられています。放っておくと危険なものや他の病気が関係していることもありますので、症状や原因を把握して適切な治療やケアをすることが大切です。
口の中の粘膜にできる境界線がはっきりとした小さい腫瘍で、表面が白か黄色の膜で覆われ、周りが赤くなった状態をアフタと称します。
アフタ性口内炎は、アフタが多発し、周辺に粘膜炎を伴っている症状で、比較的一般的な口内炎です。頬の内側や舌、唇の裏や歯ぐきにできやすく、痛みがあり、食べ物がしみます。通常1~2週間程度で自然に治りますが、繰り返しできるものは「再発性アフタ性口内炎」と呼ばれます。
口の中の粘膜に赤い炎症や斑点、水泡、ひび割れなどの症状がみられる口内炎の一種。炎症が強い場合は表面が白く濁って唾液が粘っこくなり、口臭が気になることも増えます。刺激の強い食べ物にしみたり、ヒリヒリとした痛みを感じやすくなるのも特徴。腫れにより味覚が鈍ってしまい、食事がおいしくいただけないのもつらい症状です。
また、はっきりと浮腫が目立つというよりも、全体的に赤く腫れて熱を持ち、口の中が荒れた状態になるので、口内炎と気づかない場合も多いようです。
強い痛みがあり、赤く腫れるヘルペス性口内炎。ヘルペスウィルスへの感染により発症するウィルス性の口内炎です。舌や唇、歯ぐきだけでなく、唇の外側やのどに近い粘膜など、いたるところに現れることがあります。
感染した場合、潜伏期間を経て発疹や高熱、さらにリンパの腫れといった症状も出ます。症状としては高熱が続き、しばらくして小さな水泡(水ぶくれ)が複数でき、赤く腫れて痛みを感じ始めます。水泡が破れると腫瘍ができます。
生後6カ月~3歳くらいの乳幼児にかかりやすく、高熱と痛みを伴いう重い症状になることもあります。口内炎が治った後もヘルペスウィルスは体内に潜伏、大人になってからも疲れや体調不良の場合に再発しやすいとされています。
口腔カンジダ症とも呼ばれる感染症で、口の中でカンジダというカビ(真菌)が過剰に増えて発症する口内炎。粘膜上に白い膜ができる「偽膜性カンジダ症」、粘膜の表面が赤くなる「委縮性カンジダ症」、慢性化し粘膜の表面が厚くなる「肥厚性カンジダ症」といった症例があります。
もっとも多く見られるのは偽膜性カンジダ症です。偽膜性カンジダ症は白い苔のようなものが頬の内側や口蓋(口の中の天井部分)、舌などに点状や線状、または斑紋状に付着し、はがすと赤く腫れたり出血したりします。放置すると口全体に広がっていきます。大人だけでなく、乳幼児にも発症。口の中の違和感や舌のしびれ、味覚の異常を感じる場合もあります。
お口の中の粘膜部分にびらん(ただれ)が見られます。その原因はほとんどが薬によるもので、金属の被せ物を入れているなど、金属アレルギーによるものもあります。アレルギー症状の原因となっているものを除去することです。薬が原因であれば薬を変えられないか担当医に相談します。金属の被せ物が原因である場合は、素材の違う被せ物を入れ直します。
タバコが原因となって起こる口内炎。ヘビースモーカーをはじめ、日常的に喫煙している人は注意が必要です。
長期に渡り喫煙を続けるうちに、口の中の粘膜の特に上の部分に赤く発疹ができた後、だんだん白っぽく、分厚くなるため口蓋ニコチン性白色角化症とも呼ばれます。痛みは強くないものの、食べ物がしみることがあります。
メディカルジャパン東洋医学的アプローチ(歯肉炎)
疼痛緩和と循環改善
顔面の反応点を中心に施術します。
【処方例】大迎、下関、オトガイ孔
経絡(ツボの経路)的に考えると、以下のように痛みの場所によっても選ぶツボが変わります。
・上の歯に発生した痛みに対しては大腸経
・下の歯に発生した痛みには胃経
メディカルジャパンでの介入法
弊社では、お一人お一人に合わせた食事指導や体調管理、免疫力向上などを目的とした鍼灸治療や加圧トレーニ ングなどもおこなっております。鍼灸師は身体の状態確認の一環として、舌を診ます。舌は身体内部を写し出すかのように、身体内部の状態をも 示してくれます。口内炎も身体からのレスキュー信号なのです。
繰り返す口内炎など、お困りの方は是非ご相談ください。